前々回の記事。
前回の記事。
さあ行くぞ!と順路通りに進みます。
本当は色々と説明したり、じっくりレポートしたいのですけども、また長くなってしまうので簡単に写真だけ。
政庁の北側と南側。北側は8~9世紀の頃を想定していて、南側は律令時代(12世紀)の時代だそうです。
写真は南側。

小路。牛車が行き交うんだな・・・とか想像。ここは広い通りだけど、小さい通りはもっと雰囲気あって良かったですよ。
こういう場所で、ロケも色々とやるらしいです。

次は伽羅御殿。
平泉文化の最盛期を築いた奥州藤原氏三代秀衡の居館を想定して再現、だそうです。
寝殿造りを再現してあるのは日本でここだけだそう。寝殿造りなんてなかなか見られないよ!
四分の一スケールで作ってあるんですって。実際はこの4倍かー!と思うと、当時の栄華がしのばれるってもんです。

庭には池もあって、その向こうに建物がまた建ってたりして(お寺かな?)、それを眺める部屋(子供の着付けをする時の部屋)があったりして贅沢。
寝殿、蔵人所、料理所なんかもあって、本当にゆっくりじっくり見たかった・・・平安時代のゲームなんかも遊べるようになっていたりして、親切。
北の対屋だったかな?自分で着物が着られるようにしてくれてあったりもしてました。
これを見た時に「あれ・・・?着付けなんてこれで良かったんじゃ・・・」と正直思いましたけどね・・・十分じゃん。
伽羅御殿の中だけでもかなり見るところがあって、ささっとまわったとは言えかなりのタイムロス。その前に庭で鯉にエサもやったりしたし。
この辺で全体を回るのは諦めました。10年越しで来たのに。くそう。
この日、伽羅御殿内で地元の高校の茶道部が御茶会をしていると聞いて、娘が「やりたい!」というので一服頂きました。
娘、初めての御茶会ですからね、お茶菓子をお盆ごと受け取ろうとしたりして、なかなかおもしろかったです。お作法難しいね。
で、お茶を頂いていたら、足の具合が少し良くなったらしい夫が庭に来て「えっ!まだここにいる!」とかびっくりしていたので面白かったです。
いや面白くない。
で、お茶をいただいたらちょうど良い時間になったので、娘の着付けをしてもらいました。
「姫!そのように端近にお寄りあそばしてはなりません!」などと母は心の中で女房ごっこしてました。
「女三の宮はこうして柏木中将に見つけられちゃったのねぇ・・・」と想像してみたり。
うーん、やっぱり「源氏物語」「あさきゆめみし」好きは行った方がいいかも。地味に楽しかったです。
着付けもただ着付けてくれるだけなので、私達の気が済んだらオシマイです。
とりあえず写真も撮ったし、とお礼を言って伽羅御殿を後にして、藤原の郷にもさよならです。
母はほとんど何も見れずにガッカリしていると、夫が「また来よう」と言ってくれたのでまたリベンジしますよ。
10年もかからないうちに来れると良いなぁ!
藤原の郷を出た後は、市内で追加の食材を買って、やっぱりあったファッションセンターで母のババシャツと長い靴下とロンTを買って準備万端!
キャンプ場に帰る前にまた「ぽらん」に寄って、昨日美味しかった辛味鷄をまた買って帰りました。好き過ぎだ。
キャンプ場につくと、タープとツインピルツは元気に乾いていたので、さっさとたたんで簡単な装備に。
オーニングがあるとこういう時に便利です。
この日の夕飯は、辛味鷄と買ってきたオニギリ、他に何か食べた気がしますが簡単に済ませた感じだったと思います。
夜になると満点の星空。住んでいる場所ではこんなにたくさんの星は見えません。飛行機はたくさん見えるけど。
せっかくなので星座表を見て、「あ、この星座あった!」と星座を探したりして楽しかったです。さすが星座の森。
ツインピルツはしまったので、皆キャンピングカーで就寝。
::::::::::::::::::::
防寒をしっかりした上に3人で車で寝たので、夜中暑くて靴下まで脱ぎ捨ててシュラフから飛び出して寝ていました。
そして寒くて起きる、という事を夜中に何度か繰り返しての朝。
どこのキャンプ場でも早朝は気持ち良いですが、このキャンプ場は特に朝が気持ち良いです。
ここが噂のイーハトーヴですか。そうです、私がイーハトーヴです。
大正6年8月に種山高原に訪れた宮沢賢治はこの地をいたく気に入って、以後何度も訪れ「風の又三郎」などの作品を遺しました(ってHPに書いてありました)。
はー気持ちいい、と思っていると娘が起き出してきたので、二人で散歩に出掛けます。
キャンプ場の真ん中には「風の又三郎」がいます。本当に風が吹いてるみたい。
コテージ側から見たキャンプ場はこんな感じ。逆光とか気にしない。
入り口。フリーサイトは道を挟んだ向かい側の空き地のような場所にあります。ライダーが結構多いキャンプ場でした。
見晴らしの良い場所まで行こうとトコトコ歩いていたら、賢治さんの詩碑が立っている遊歩道を発見したので行ってみました。
素敵な森の一本道!
コンニャクの実も見つけた。子供に見せてやれて良かった。
苔むした橋があったり・・・
木霊がいそうな木があったり・・・
どこに出るのかなー?とワクワクしながら結構な距離を歩いて行って・・・
キャンプ場の端っこに戻った!あれー。
出た所にも賢治さん。
ぼんやり寝起き顔だったお日さまも散歩している間にすっかり朝の顔。
あらー、また戻って来ちゃったよー、なんて笑いながら散歩は終わり。
この後はのんびり昨日の残りの朝ごはんを食べて、のんびり片付けをして、さらにのんびり寝っ転がってとんぼを指にとまらせたりしてから帰りました。
命の洗濯って、こういう事なんだなぁ。
11時に出発して、家に着いたのが20時。
結構疲れたけど、種山ヶ原の景色を思い出しながら帰ればどうってことないさ。
::::::::::::::::::::
今までのランキングをぶっ飛ばして、私の中でダントツもダントツ、抜きん出て1位のキャンプ場であります。
レポには書き忘れましたが、管理棟に薬草風呂もあるんです。気持ちよかった。
私がずっと「岩手の景色は綺麗だ、色が違う、なんでだろう」と言っていたら、夫が「それは単に岩手が好きって事じゃないの?」と言われて、「あぁ私は岩手が好きなのか」と思いました。
だからまたすぐ行きたいと思います。好きだからさ。
藤原の郷もリベンジしないといけないし、今度は奇跡の一本松を見に行こうと思ってます。(キャンプ場から近いんだって)
あんまり人気になってもらいたくないなぁ、と思うキャンプ場でした。